井口理(King Gnu/Vo)の声が好き!その理由は藝大声楽の発声法にあり

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今時代を駆け巡っている最先端のバンド「King Gnu(キングヌー)」。

 

その一つの魅力とされているのが、楽曲全体がロックでありながらも全体として非常にオシャレな雰囲気を醸し出している点です。

 

そしてそのオシャレロックをリスナーの耳に届ける「声」の役割をしているのが、メインボーカルの井口理さんです。

 

彼の体全体から搾り出される声は、今までのロックシーンで活躍してきたボーカルとはどこか違う不思議な魅力を感じます。

 

今回はそんなキングヌーの楽曲を支えている、井口さんの声の魅力に迫っていきます。

 

 

King Gnuのボーカル「井口理」の声とは

 

King Gnuは井口さんと、リーダーである常田さんのツインボーカルで成り立っているバンドです。

 

常田さんの声は非常に独特で、オルタナ系の低めのハスキーボイスです。

 

曲によってはマイクではなく拡声器を使って歌い上げる、まさにロックな雰囲気をまとったボーカルです。

 

対して井口さんのボーカルはどうでしょうか?

 

常田さんの声とは全くキャラクターが異なることがわかると思います。

 

派手なビブラートがあるわけでもなければ、これまでのロックスターのようなウネりのあるような歌い方もしません。

 

激しい曲であっても、声の質は非常にキレイでかつ透明な透き通った声であることがわかります。

 

これを常田さんは「誰に対しても嫌われない声」と称して、とても重要と井口さんの声を高く評価しています。

 

そのことがよく分かるのがKing Gnuのドラマ主題歌(イノセンス~冤罪弁護士)である「白日」です。

 

井口さんの声の魅力が非常によく分かるMVですのでご覧ください!

 

 

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芸大で学んだ井口理の発声方法

 

井口さんは常田さんと同じ「東京藝術大学」で音楽を学んでいたのはもはや有名な話ですね。

 

King Gnuのバンドではそんな雰囲気はあまり感じられませんが(笑)、音楽を志す人間にとっては「超エリート」なわけです。

 

東京藝術大学は、本当に全国各地からその道を志す受験生が集まるので、その受験倍率は毎年相当高いのです!

 

しかも音楽科に合格したければ、藝大に息のかかった先生に習わないと難しいといわれているほどですからね・・そのハードルの高さや恐ろしや。。

 

井口さんの現在の発声法は、そんな声楽科にて磨き上げられたものといって過言ではないでしょう!

 

・・ただし! 大学で習うのは、ロックボーカルやポップスの歌い方ではなく「クラシックな発声法」に他なりません。

 

例えばオペラであったり、劇団であったりとそういったジャンルよりの発声方法が主となるわけです。

 

そうしたクラシックの発声方法を基調とした上で、King Gnuのボーカルを務めていることが非常に異色な魅力を放っているのです。

 

 

クラシックの発声方法

 

ではそのクラシックの発声方法とは一体どのようなものなのでしょうか。

 

たしかにロックボーカルとオペラの歌手とでは根本的に声質が全くの別物ですよね!?

 

まずロックやポップスの発声方法は「地声」を主に使うのが特徴です。

 

基本的にマイクを使って歌うので、囁くような声で歌ったり、喉から声を出す鋭い声だったりと様々な変化をつけることができます。

 

みなさんがカラオケで歌を歌うときはこのポップスの発声方法が主になっているはずです。

 

対して、井口さんが習ってきたクラシックの発声方法はどのようなものなのでしょうか?

 

クラシックの発声方法は、マイクを使わない歌い方ですので体全体を使った「腹式呼吸」が大事なポイントになります。

 

お腹の底から声をだして、低音から高音まできれいな声で遠くまで響くような発声をするのが特徴です。

 

たまーに、テレビでみかける太ったオペラ歌手の歌い方がまさにそれです!

 

その他にも息の流し方や、姿勢の正し方など、地声を使わずに出せる声の発声を鍛える必要があるわけです。

 

美輪明宏さんや米良一美さんの歌い方を思い浮かべて頂ければ分かりやすいかと思います。

 

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King Gnuの楽曲でのクラシックVoiceの相性

 

それでは「キングヌーの楽曲」と「クラシック発声」との相性はどうなのでしょうか。

 

確かにクラシックの発声法をモロに出してしまうと、おしゃれなキングヌーの楽曲に対しても浮いてくる可能性があります。

 

ただそこの発声をうまくコントロールしているのが、井口さんなのです!

 

クラシックの歌い方を学んできた方が、逆にカラオケなどでポップスを歌うことを苦手としていることも珍しくありません。

 

複式呼吸で歌い上げるクラシック発声のほうが明らかに難易度は高いはずなのですが、それが現実なのです。

 

それだけこの発声方法の違い(複式なのか地声なのか)は演奏される楽曲によって大きく影響されることが言えるわけです。

 

井口さんの声は低域から広域まで広く澄んだ声をされていますよね? それはクラシック発声から生まれるものです。

 

音楽に対するリズムの乗せ方や、曲によっては地声を上手に使った発声もできる。 これはポップスよりの発声です。

 

もうお分かりですよね!?

 

井口さんは楽曲の雰囲気やテンポ、リズムに合わせて歌い方(発声方法)を様々な形に変化させているのです!

 

だからその曲にあった色々な声を出し、“誰からも嫌われない最高の声”を常に提供することができるわけですね。

 

ポップスはもとより、クラッシックな発声で聴く人を魅了する井口さんのボーカルは、まさにキングヌーがこれから更に売れるために欠かせないものとなっているわけです。

 

 

まとめ

 

今回はキングヌーのメインボーカルを務める「井口理」さんの声の魅力の秘密についてお届けしました。

 

音楽エリートである井口さんだけに、その幅広く対応できるスキルはさすがの一言です。

 

ポップスとクラシックを組み合わせたボーカルが、ブラックミュージックを基調としたビートに乗ってくる・・キングヌーの楽曲の新しさはこういったところから来ているのかもしれません。

 

その反面、キングヌーではギャグキャラクターを担当しているかのような面白ネタを次々と炸裂させています。

 

舞台役者などにも興味をもっている井口さんですが、キングヌーの声の発信を通じて、これからも多くの人を魅了する音楽を提供していってほしいですね。