King Gnuの常田大希さんが率いる“PERIMETRON(ペリメトロン)”は、そのクオリティの高さから今後も更なる活躍が期待されるクリエイティブ集団です。
彼らが作りだす映像は斬新で、日本人離れした独特な感性を大いに表現している唯一無二の作品であるといえます。
そんな彼らが手がけた映像作品の対象アーティストは、これからの活躍が期待されることになるに違いありません。
今回ご紹介する個性的なバンド「Tempalay(テンパレイ)」もそのうちのひとつ。
”Tempalay × PERIMETRON”の音楽と映像のコラボがかっこよすぎるため、今回是非あなたにも視聴頂きたくご紹介していきます!
”Tempalay × PERIMETRON”のMV
Tempalayは独特な世界観を持ち、常に新しいことを追求し続けている3ピースバンドです。
リーダーであるボーカル/ギターの小原綾斗さんをはじめ、ドラムの藤本夏樹さん、シンセサイザーのAAAMYYY(えいみー)の3人で構成されています。
これまでのベタベタとしたいわゆるロックスタイルの音楽とは違い、全体を通して浮遊感のある非常に聴いていて心地よい音楽が特徴です。
対して「PERIMETRON」は今絶大な人気を誇っている「King Gnu」の常田大希さんが率いるクリエイティブ集団です。
どこにも属しない彼らの映像作品はどこまでも自由であり、よく言えば「好き勝手やっている」感じがしますがその作品のどれもがクオリティが高すぎる!
これだけの実力があるからこそ、自由に活動していても誰も口を挟めない・・というわけなんですね。
そんなPERIMETONのメンバーがMVの制作を引き受けるアーティストとなれば、今後間違いなく伸びてくる要注目のバンドといえるわけです。
それでは、”Tempalay × PERIMETRON”の作品をご紹介していきましょう!
♪SONIC WAVE
この「SONIC WAVE」は、挑戦的でかつ非常にサイケデリックなMVといえるでしょう!
今流行り(?)のゾンビ的なニュアンスをふんだんに盛り込んだこの作品は、ダークなユーモアをポップに表現した秀逸な作品です。
ちょっと間違えればこの描写は「社会に反される問題作!」とされてしまうのかもしれませんが、そこのギリギリのラインをうまいことついてきていて、逆に観る人に強い印象を残すことに成功しています。
Tempalayの独創的な楽曲と、PERIMETRONの小粋なブラックユーモアが絶妙に絡み合った作品ですね。
あっ・・ちなみにみなさん気づきました!?
MVのど頭の部分で、AAAMYYY(えいみー)が登場するシーンにおいて、キッチンのところに貼られているポスター・・
実はコレ、King Gnuのトーキョーカオティックのジャケットなんです!
こうした細かい部分まで小細工をしかけてくる「PERIMETRON」って・・やっぱり素敵です。笑
♪どうしよう
2018年9月26日に発売されたミニアルバム「なんて素晴らしき日々」に収録されている「どうしよう」という曲です。
浮遊感がある夢見心地な楽曲に対して、ポップでありつつもちょっぴりダークな映像のコラボがたまらなくかっこいい。
小原綾斗さんのつけている小道具の目玉や、ヘンテコなゴーグルが、King Gnuの”Slumberland(スランバーランド)”のMVに登場する井口理さんの雰囲気に通ずるものがありますよねw
それにしても、MVの途中で気が狂ってお菓子を食いまくっている藤本さんが何度見ても笑える・・。
♪のめりこめ、震えろ
2019年6月5日に発売されたばかりの、NEW ALBUM『21世紀より愛をこめて』に収録されている「のめりこめ、震えろ。」のMV。
TempalayがPERIMETRONとMVを制作をしたのがこれが3作品目ということになるわけですが、かなり息が合ってきた感がします。
ドラマチックな構成でストーリーもバッチリ決まっており、観る人にメッセージをバンバン送ってきているのが分かります。
メンバー3人の格好から察するに、全体的にモチーフになっているのはきっとあの映画でしょうね!
小原綾斗さんの格好なんて、まさにジョニーデップ・・いや「ジャック・スパロウ」ですわなw
そうそうあの海賊映画・・“パイレーツ・オブ・カリビアン”!
この全体の独特な世界観、たまらなく好きです!
2019年6月9日にこの曲が演奏されるということなので、この曲でTempalayを知るかたも多いかもしれませんね!
♪そなちね
またもや衝撃的な1曲になった「そなちね」です。
曲の冒頭の少年少女・・明らかに名作アニメである「ドラえもん」を彷彿させるキャラクター作りが組み込まれているのが憎い・・さすがはペリメトw
ジャイアンはオレンジ、スネオは水色、しずかちゃんはピンクのチェック・・って今回はしずかちゃんもイジメる側か。。
そしてイジメられているのが・・できすぎ君!?まあこのMVの主人公がやはりのび太君のようだから必然的にそうなるかw
現実はアニメとはまた違った世界観になるよ・・というちょっぴり皮肉めいたメッセージなのかもしれませんね。
身の回りに起こっている様々な”不幸”に対して少年は極めて無頓着・・そんな中手を出してはならぬ禁断の手段にでます。
ここら辺の構成がKing Gnuの「飛行艇」の雰囲気とかなりかぶってくるw
そして少年のフィナーレですが・・!最後の新聞からも分かるとおり、少年は一命を取り留めたようですね。ホッ。。
少年と出会い、少年の意思をなんとなく感じた、おじさんがワザとそういう設計(弾が合わないように)に作ったんだろうな。
ブツが完成したときのおじさんの何ともいえない表情からそんな心情が伝わってきます。(3:45位)
おっと・・!MVの話ばかりしてしまいましたが、曲ももちろん最高ですわ!!
イントロからテンパレイらしい、ちょっぴり気だるい感じの雰囲気から非常にメロディアスのサビへと展開していく様はさすがデス。
テンパレイの曲を是非多くの人に知ってもらいたい・・本当にすごいバンドだ。
まとめ
今回は”Tempalay”の楽曲をPERIMETRONが制作した3曲を紹介していきましたがいかがでしたでしょうか。
Tempaleyの独特な世界観と、PERIMETRONのちょっとダークなサイケな部分の相性はバッチリあっていて「この組み合わせ最強なんじゃ・・!?」という印象をもちました。
これから恐らく突然ガツン!と上にのし上がっていくバンドだと本気で思っています。
これからも”PERIMETRON”との共同作品を是非たくさん創ってほしいな~。