millennium parade(ミレニアムパレード)が2021年2月21日に放送されたMステ(ミュージックステーション)でのパフォーマンスが物議を醸しているようですね。
いわゆる“過去の洋楽のパクり疑惑”というもの。
パクっているのか、パクっていないのか、という部分は個人的にはあまり関心がないことなのですが(音楽に限らずどの分野でもパクりはあるし、ある程度は必要なことだと解釈しています)どういった部分がそう捉えられたのか。ということについて検証していくとこにします!
millennium paradeのMステでのパフォーマンス
さて、では2月21日に公開されたMステでのmillennium paradeのパフォーマンスはどんな感じだったのでしょうか。動画はまだ上がっていないので、数枚の写真だけで判断していきましょう。
まずミレパメンバーの主宰である常田大希さんのツイッターがこちら。
THX MUSIC STATION!!!
ㅤhttps://t.co/kjAfUTn3Ws story @mllnnmprd pic.twitter.com/Qv268PEZuP— 常田大希 – Daiki Tsuneta (@DaikiTsuneta) February 19, 2021
millennium paradeのライブの時、常田大希さんはジョニーデップばりのメイクをします。この日は特に気合が入っていたのか、頭部全体をワイヤーで覆っているかのようなマスクを着用して登場。他のメンバーたちもハッチャけた感じのメイクをしてライブに臨んでいます。
メンバー全員がかなりビジュアル的に攻めてきていて、中でも常田さんの風貌がホラー風味のチャップリンを連想させます。笑
ちなみにこの日の披露した楽曲は、『Fly with me』。Mステ当日の動画はまだありませんが、参考に2019年にSTUDIO COASTで行われたLIVEを見てみましょう。
バックには大画面でMVでも流れていたキャラクターの映像が映し出されています。そしてメインボーカルは常田さん自身と女性ボーカルのエルムホイ。そして両サイドではPARIMETRONのメンバーでもある佐々木集さんと森洸大さんの2人がラップをかましているという図が印象的です。その他、バックを支えているバンドサウンドに加え電子ミュージックで構成されているというわけですね。
さて、そして次のようなコメントが多く寄せられたわけです。
- slipknotをめっちゃ薄めた感じだなと思いました。すんません
- スリップノット真似してるんかと思ったw
- Mステにスリップノットの偽物みたいなのが出てる
- Mステに出てるミレニアムパレードとかいうのを見て、ゴリラズが20年前にやってた事やんって思った自分
- かっこいいね~。Gorillazみたいな感じ
- ミレパ聞くとどうしてもGorillazを連想する…私だけかな
洋楽の中でもSlipknot(スリップノット)とGorillaz(ゴリラズ)のパクリであるとされているようですね。ではこの2つのバンドを確認して検証してみましょう。
パクリ疑惑①:Slipknotとの検証
まず手始めにSlipknotのライブ映像を確認してみましょう。
これとミレパが一緒・・全然違うやん!っていうのが第一印象なのですが。笑
Slipknotはアメリカで20年ほど前に結成されたコッテコテのメタルバンドです。音楽の内容はゴリゴリのメタルサウンドを中心にしていますが、歌のメロディは聴きやすさを持ってくるなど抜け目のないバンドで、現在もコアな人気を得ています。
音楽性に関して言えばミレパがパクッているという感じはまるでないでしょう。
ただし「パクリだ!」と言われる理由も分からなくはありません。それはズバリ見た目の部分なのでしょう。きっと見る人がみれば、この日のワイヤーグルグル頭が、ある種のホラー感を醸し出し、Slipknotの顔面マスクを連想させたのでしょうね。
では「頭部ワイヤーマスクはSlipknotの顔面マスクをパクっているのか」という部分になるわけですが、どうでしょうか。これはズバリ・・【パクっている!】と言えるかもしれません。笑
基本的にこういったライブやMVで使用するマスクは、PERIMETRONの美術担当である森洸大さんが担当しています。ライブでラップをかましていた一人ですね。そしてその森洸大さんは若かりし頃から「Slipknotかっけー!」って言いながら、粘土でマスクを作っていたことが発覚しているからです。
直接的にパクった!まではいかないと思いますが、やはり憧れの強さがゆえに自分の作品に反映されたというのが正しい解釈でしょうね。
パクリ疑惑②:Gorillazとの検証
同じくまずは、Gorillazのライブ映像を確認してみましょう。
Gorillazは楽曲担当とヴィジュアル担当が分離したバーチャル覆面音楽プロジェクトです。
Gorillaz
・楽曲面はイギリスのロックバンド・ブラーのデーモン・アルバーン。
・ヴィジュアル面はコミック・アーティストのジェイミー・ヒューレット。
楽曲のサウンドはSlipknot同様にミレパがパクッているとは思えません。
ただし見せ方、舞台演出はどうかというと、確かに似ている部分はあるかもしれませんね。背面の大型スクリーンでアニメーションを見せているということだけですが。笑 ただ個人的にはこれがパクっているとなってしまっては、少し残念な見解だと感じてします。確かに映像を流しているという手法は同じですが、ミレパの方が3Dを駆使した高度な映像を取り入れているからです。
Gorillazをパクっている!と言う方は、是非millennium paradeの生のライブを一度見て頂ければ、それとの違いを肌で痛感することができるでしょう!彼らはよりハイセンスな見せ方を追求しているので。
まとめ
今回はMステで物議を醸したmillennium paradeのパクリ疑惑について検証してみましたが如何でしたでしょうか。
今回上がった洋楽の2つのバンド「Slipknot」と「Gorillaz」ですが、いずれももう20年ほど前からなるバンドです。音楽も含め様々な物事のトレンドは、ある周期をもってまた現代に戻ってくると言われています。それを考えると、ここでこうした手法が現代に戻ってきたと考えればこれは一概にパクリとは言えないのでは・・とも感じます。しかもそれがより洗練された形で現代に戻ってきたのであれば、それは「パクリ」ではなく「進化」ともとらえることができるのではないでしょうか。
結論として「パクリかどうかはどうでもいい!とりあえずこれからもアートを発信し続けて!millennium parade!」ということになりませんかね。笑