劇団4ドル50セントの奇妙な意味!元AKBメンバー含むその実力に注目

芸能

秋元康さんとエイベックス社長の松浦勝人さんが2017年に共同プロデュースで発足した「劇団4ドル50セント」

なんとも秋元さんらしい一風変わった劇団名で活動していますが、そのネーミングの意味(由来)を皆さんはご存知でしょうか?

その裏にはこの劇団にこめられた非常に意味深な内容が含まれていたのです!

そのネーミングの裏に隠された秋元康さんの今後の策略とは?

この劇団をこれからどのようなスタイルで活動させていくのか?

そんなところを記事にしていこうかと思います。

「4ドル50セント」のイメージ

「4ドル50セント」

その響きからあなたはどのようなイメージを持ちますか?

とっても大きな大金でしょうか?

それとも僅かながらのちっぽけなお金でしょうか?

それとももっと他の可能性をもった夢のある言葉でしょうか?

お金の面で言えば、大体今の経済的に「1ドル=113円」ほどになります(記事作成現在)。

さらに50セントとは1ドルの半分なので、「劇団4ドル50セント」とは大体「509円」ほどの金額を意味します。

今の時代小学生でも手にしていておかしくない500円ぽっちのお金。それがこの劇団名に採用されているわけです。

一見「意味深でかっこいい!」と称されそうな劇団名ですが、実は「500円程の価値」しかない劇団ということにも囚われかねないのが正直なところなのです。(まぁここも秋元さんの狙いなんでしょうけどw)

そもそもではなぜこのような劇団名になったのでしょうか?

「劇団4ドル50セント」の由来

実はこの「4ドル50セント」という言葉は、とある海外のスターにちなんだものなのです。

その方の生き様から簡単に紹介していきましょう。

アメリカの生んだ孤高の歌姫・ジャニス・ジョプリン

皆さんは「ジャニス・ジョプリン」というロックシンガーをご存知でしょうか?

1960年代を代表するアメリカの女性ロックシンガーでしたが、27歳という若さでこの世をあとにしました。

その独特な声質と秀逸な歌唱力は人々から絶賛され、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第28位に君臨するほどです。

生前に残したアルバムは3枚しかないため曲数は少ないですが、残された曲の破壊力はすさまじいものがあります。

なんとも独特な世界観を醸し出した、ロックシンガーという感じの彼女。

華やかな舞台で活躍した彼女ですが、その裏で抱えていただ孤独感・悲壮感は並大抵のものではなかったようです。

それを象徴する彼女の言葉がコチラ・・

ライブは幻想。ショーが終われば観客やメンバーは家路につき、そして私はひとりぼっちになる

彼女の亡くなった姿がその悲壮感を漂わせていました。

今で言う「ヒッピー」のような生き方をしてきて亡くなった彼女のかたわらには、「4ドル50セント」のお金と、封を切られていないマールボロのたばこだけが残されていました。

他には類を見ない才能を持った彼女でしたが、抱える闇が深すぎてあまりにも若すぎる死を迎え入れてしまったわけです。

悲劇のスーパースターといえるべき存在なのです。

「4ドル50セント」に対する秋元康氏の解釈

秋元康さんはこの劇団名に対し、次のようにコメントしています。

1960年代を代表するシンガーの、ジャニス・ジョプリンが死んだ傍らには封の切られていない赤いマールボロと手には4ドル50セントが握られていたという。ジャニスが手にしたかったのは釣銭なんかじゃない。ジャニスの代わりに夢を掴め。
そんな情熱的な意味合いがこめらられているということです。

アイドルにしても、バンドにしても、まずは地下の非常にアンダーグランウンドの中で揉まれて、その中で勝ち抜いたほんの一握りの者たちが、メディアに取り上げられ光のあたるステージへと進出することができます。

 

そのアンダーグラウンドの中で潰れるなよ!生き残れよ!

 

というメッセージが強くこの劇団名に反映されているということになるんですね。

秋元康さんの生んだスーパーグループAKB48が「普通の学校に居るかわいい女の子たち」みたいなコンセプトだったとするなれば、今回の「劇団4ドル50セント」はその真逆をいくグループということになるわけです。

「劇団4ドル50セント」の裏側

まだ見たことがないという方は、まずはこちらの映像をご覧ください。

「劇団4ドル50セント」の劇団PVです。

劇団員が決まり、メンバーを紹介するために創られた映像です。

そのシチュエーションは、都会の雑踏の中だったり、どこぞの用水路で叫ぶ姿だったり、都会のスラム街ちっくなところだったり、どの景色も「夜」や「曇り空」などのものばかり・・。

 

一言でいえば・・暗い。

 

まさにこれぞ「The・アンダーグラウンド」の世界を演出しているといえます。

まさに秋元康さんの考えるところが全面に出ているとは思うのですが、個人的には今後の活動が少し心配です。

第二のジャニス・ジョプリンを次々と産み落としていくのではないか。という雰囲気がぬぐえないのです。

この劇団に加入している方々は、やはりそれぞれが努力をして才能を培ってきた方ばかり。

その才能を開花させるような、明るい要素が何一つと感じられなかったのです。

そこをしっかりとバックアップしてフォローしていくのが、秋元氏の役割だとは思うのですが・・そこに賭けたいところですね。

もとAKB研究生だった長谷川春菜さんなんかもこの劇団に加入をしています。

今度こそしっかりと表立ったステージにメインとしてあがれるようがんばってもらいたいものです。

才能の目を潰さないように!秋元先生、お願いしますよ!!

「劇団4ドル50セント」の今後の活動

今劇団員のメンバーが少しずつですが、メディアにとりあげられるようになってきています。

「劇団4ドル50セント、美人すぎる劇団員が初OL役」みたいな感じで糸原美波さんが、世にも奇妙な番組に出演したり。(上の写真の方)

 

これからも劇団としては、こうしたいい意味での露出が必要になってきます。

劇団としての活動以外にも、こうした分野においても是非活躍していってもらいたいですね。

現在は第二回本公演の「ピエロになりたい」という題目の舞台が控えております。

公演開始は2018年11月22日より東京有楽町オルタナティブシアターにて!

劇団の姿を目の当たりにしたい方は、是非チェックしてみてください。

まとめ

秋元康さんが手がける「劇団4ドル50セント」。

否定的な意見も書きましたが、これからこの劇団から巣立っていく方々に期待をしている気持ちももちろんあります。

この劇団での活動は決して楽なものではないと思いますが、そのアンダーな世界から抜け出す力を持った人物なら、脚光を浴びたメディアの世界でも十分活躍できる資質を持ちえているといえるからです。

第二のジャニス・ジョプリンを生むことなく、劇団の今後の活躍に期待することとしましょう!