2021年10月6日にノーベル賞の化学賞部門の発表があります。日本人の中でも受賞に期待がかかる研究者が何人もいるわけですが、今回はそのノーベル化学賞の最有力候補である「村井真二(むらいしんじ)」さんの経歴や学歴(出身高校大学)や、その研究内容について紹介をしていきます。村井真二さんは、まさにそれまでの化学の常識を覆す大発見をした研究者なのです。
2021年ノーベル賞候補:村井真二さんのプロフィールと経歴・学歴
まずは村井真二さんのプロフィール情報からまとめていきます。
[産経]村井真二・大阪大名誉教授 有機合成の新時代を開拓、炭素と水素の切断法発見 https://t.co/S8a31eBeuu 【科学の先駆者たち】薬や繊維などに広く使われ、暮らしに役立っている有機化合物は多くの原子が結合してできている。大阪大の村井真二名誉教授(79)は、炭素と水素の結合を切断して新… pic.twitter.com/1T0tqizuWj
— ニュース速報(一般紙系) (@FastNewsJP_) May 5, 2018
村井真二さんのプロフィール情報
名前 | 村井真二 |
よみ | むらいしんじ |
生年月日 | 1938年8月24日 |
年齢 | 83歳(2021年現在) |
出身 | 大阪府大阪市 |
高校 | 大阪府立住吉高等学校 |
大学 | 大阪大学 |
大学院 | 大阪大学大学院工学研究科修了 |
研究分野 | 化学 |
職歴 | 日本化学会元会長など |
好きな言葉 | 棚からぼた餅 |
村井真二さんは 1938年8月24日に、大阪府大阪市で生まれました。2021年現在の年齢は82歳です。現在は日本化学会会長などを歴任していて、依然化学の研究に勤しんでいます。出身高校は大阪府立住吉高等学校、大学は大阪大学を卒業しています。
好きな言葉は「棚からぼた餅」。なんだか不思議と心あたたまる言葉ですよね。こうした部分はごく普通のおじいちゃんなんだな、みたいな感じで。ノーベル賞も棚からぼた餅でいけるか!・・って村井真二さんの研究はもちろん素晴らしいものですよ。笑
次に、村井真二さんの出身であるそれぞれの高校・大学の2021年度版最新情報を調査してみました。
村井真二さんの出身高校:大阪府立住吉高等学校
村井真二さんが実際に卒業された「大阪府立住吉高等学校」について詳しくみていきましょう。
村井真二氏の出身高校の情報
高校名 | 大阪府立住吉高等学校 |
住所 | 大阪府大阪市阿倍野区北畠2丁目4-1 |
電話 | 06-6651-0525 |
設立 | 1922年 |
学科 | 総合科学科・国際文化科 |
偏差値 | 64(総合科学科) |
地図:Goole MAP
村井真二さんが卒業された「 大阪府立住吉高等学校」は偏差値が64の公立高校です。もちろん頭がよい高校ではありますが、大阪府内のランキングでは60位程度の高校です。総合学科のほかにも、国際関係学科を設置する「LETS」10校のひとつです。
村井真二さんの出身大学:大阪大学工学部
次に、村井真二さんが卒業された「大阪大学工学部」について詳しくみていきましょう。
村井真二さんの出身大学の情報
大学名 | 大阪大学 |
学部 | 工学部 |
住所 | 大阪府吹田市山田丘1-1 |
電話 | 06-6877-5111 |
偏差値 | 60 |
地図:Goole MAP
地元大阪の大阪大学を卒業している村井真二さんです。村井さんが専攻していたと思われる工学部の偏差値は60です。工学部卒業後は 大阪大学大学院工学研究科を修了しています。
村井真二さんの学歴と経歴
それではここで村井真二さんの学歴と経歴をまとめたものをご紹介します。
村井真二さんの学歴と経歴一覧
1957年 – 大阪府立住吉高等学校卒業
1966年 – 大阪大学大学院工学研究科修了、同大学工学部助手に就任
1967年 – 米国ウィスコンシン大学博士研究員(ロバート・ウェスト教授研究室)
1987年 – 大阪大学工学部教授に就任
1999年 – 大阪大学工学部長・工学研究科長に就任
2002年 – 大阪大学名誉教授に就任
2005年 – 日本化学会会長に就任
村井真二さんは大阪大学大学院を修了後、アメリカへと渡りウィスコンシン大学博士研究員として加入します。そして帰国後しばらくして自身の出身である、大阪大学工学部教授に就任するのです。以後研究を続けながらも。日本化学会の会長の仕事など幅広くこなしてきました。
「研究室では上手くいかないのが常態です」という言葉が名言として残っています。このことからも分かる通り、現在は若手の研究者たちを教育する立場としても力を奮っています。
2021年ノーベル賞候補:村井真二の研究とは?水素と炭素?
引用元:https://www.chem-station.com/
上記が村井真二さんの研究の成果です。化学式の「H(水素)」が取り外されなにやら別の分子がくっついていますよね。これです。笑
専門的に説明すると「実用的C-H結合活性化型触媒反応の開発」ということになります。有機化合物に広く存在する炭素-水素結合(C-H)を足がかりとして他種の結合に変換できる反応形式です。この研究のお蔭で工程数や廃棄物の低減など合成経路の簡略化が期待ができる。環境の観点からも非常に貴重で重要な化学変換のひとつとされているます。
C-Hの結合は有機物の基本構造なので、簡単には切ることはできません。当時の村井真二さんも「何をやってもうまくいかない」という日が続きます。しかし『これができればすごい』という思いを研究室で共有しながら失敗を重ねても諦めず、ついにルテニウムという金属を使い、C-H活性化に成功したのです。その結果、化学は更に新しい世界へと躍進することに成功したというわけです。
この不可能を可能にするという探求心が、その他の研究者と比べて圧倒的に勝っていたということです。『これができればすごい』という言葉は、まさに魔法の言葉ですよね。
こうした叩き上げの精神は今時古いと感じてしまうかもしれませんが、研究者としての探求心は大きければ大きいほど遣り甲斐があるものです。現在の自身の研究はもちろん、若手の教育にも精を出しています。
まとめ
今回は2021年のノーベル賞候補(化学賞)の村井真二さんについて、そのプロフィール内容から、出身高校・大学の学歴から、卒業後の経歴に至るまで記事にしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
化学の基本構造を変えてしまう、つまりそれまでの化学の常識を覆した村井真二さんの研究は、ノーベル賞を受賞して然りのものです。決して棚からぼた餅ではありません!