東京オリンピック2020の自転車競技の1種目である「男子個人ロードレース」に出場する増田成幸選手。自転車レースの世界にあまり触れていない方にとっては、あまり馴染みのない選手かもしれませんが、実は増田成幸選手は非常にユニークな経歴をもった選手なのです。
今回はこの男子個人ロードレースに出場する増田成幸選手にスポットをあてて、その経歴からこれまでの成績、大学生時代からのプロフィールなどを紹介していきます!
男子個人ロードレース/増田成幸のWiki風プロフィール
増田成幸選手のWiki風プロフィール
名前 | 増田成幸(ますだなりゆき) |
愛称 | ますP / 不死鳥 |
生年月日 | 1983年10月23日 |
年齢 | 37歳 |
身長 | 176cm |
体重 | 63kg |
血液型 | B型 |
現チーム | 宇都宮ブリッツェン |
出身高校 | 東北学院高校 |
出身大学 | 日本大学理工学部航空宇宙工学科 |
増田成幸選手は現在37歳という年齢です。決して「若い!」という年齢ではないのですが、その経験と実績で東京オリンピックに臨みます。それにしても「愛称」がなんだかおもしろいですよね。”不死鳥”とはつまりフェニックスのことでしょうか?どんなにダメージをうけてもへこたれず、必ず立ち上がって戦いに挑んでくる。そんな熱いハートをもった選手なのです。
増田成幸が自転車の世界に入ったきっかけは大学生時代
増田選手が本格的に自転車の道に参入を決めたのは大学生のころです。
元々宇宙工学に興味があったため、それが専攻で学べる日本大学へ入学するわけですが、大学時代に参加したサークルはなんと「鳥人間コンテスト」を目指すサークル!その練習として実家に置いてあった自転車でトレーニングをしていたようです。このトレーニングの延長で自転車のロードレースなどに出場していたら、いつの間にか自転車の魅力にどっぷりハマっていったというわけです。
ただそれでもアマチュアの大会ですぐに結果をだせたわけではありません。増田成幸選手は大学時代からまさに不死鳥のように自転車に没頭し、2005年のジャパンカップオープンレースで念願の2位を獲得!当時の「ミヤタ・スバルレーシングチーム」の監督であった栗村修さんに声をかけてもらい、自転車人生が始まったというわけです。
男子個人ロードレース/増田成幸のチーム経歴・成績
ここでは増田成幸選手の自転車ロードレーサーとしての経歴や、これまでの大会で残してきた主な成績についてまとめていきます。これを知れば、今大会のメダル候補である増田さんの実力が分かるはず!
増田成幸選手の経歴
自転車の世界に身を投じた増田成幸選手は、その後様々の試練と直面しながら自身を磨き上げていきます。現在チームは「宇都宮ブリッツェン」に所属していますが、それまでの移籍歴は次のようになります。
増田成幸選手の所属チーム経歴
- 2006-2007年 ミヤタ・スバル~チームミヤタ
- 2008-2009年 エキップアサダ~EQA・梅丹本舗 GDR
- 2010年 チームNIPPO
- 2011-2012年 宇都宮ブリッツェン
- 2013年 キャノンデール・プロサイクリング
- 2014年- 宇都宮ブリッツェン
日本大学の大学生時代に「ミヤタ・スバル」に加入した増田成幸選手ですが、「ミヤタ・スバル」の解散もあり、その後いくつかチームを変えながら2011年には栗村修さんの誘いをうけ「宇都宮ブリッツェン」に加入します。その2年後には海外進出を試み欧州のチームに一度移籍しますが、増田成幸選手の元にドーピングスキャンダルが出てしまいます。一時は引退も考えた増田選手ですが、その後栗村修さんにも相談し、再度宇都宮ブリッツェンへと再加入するのです。その後2018年にはチームのキャプテンを任されるようになるのです。
こうして遍歴を追っていくと、増田成幸選手に自転車生命を支えているのは栗村修さんに他ならないわけです。自転車の世界に本格的に参入するきっかけも栗村さん、要所要所苦境になやむ増田選手を救ったのも栗村さん。今回の東京オリンピック出場が決定したときも、二人で大いに喜んだでしょうね。
2017年には難病である「バセドウ病」が増田成幸選手を襲います。ただこの試練を増田選手は『この試練を自転車選手としてだけでなく、一人の人間として成長につなげていけたらと思っている』として、発病からわずか半年でレースに復帰できるほどに回復するのです。この深イイ逸話が、ひょっとしたら「不死鳥」と呼ばれる所以になっているのかもしれませんね。
増田成幸選手が残したロードレースの主な成績
それでは増田成幸選手のこれまでに築いてきたロードレースの成績を一覧で紹介しましょう!
増田成幸選手のこれまでの成績
【2005年】
ジャパンカップ オープンレース 2位
【2011年】
ツール・ド・熊野 総合9位
全日本選手権・ロードレース 5位
【2012年】
全日本選手権・ロードレース 2位
ツール・ド・熊野 総合4位
ツール・ド・北海道 総合4位
ジャパンカップサイクルロードレース 18位
【2013年】
全日本自転車選手権・ロードレース 3位
【2014年】
ツール・ド・おきなわ 優勝
全日本自転車選手権・ロードレース 8位
ジャパンカップサイクルロードレース 15位
【2015年】
全日本自転車選手権・ロードレース 3位
【2016年】
全日本自転車選手権・ロードレース 5位
JPT第8戦 JBCF西日本ロードクラシック広島大会 DAY-1 優勝
JPT第12戦 JBCFみやだ高原ヒルクライム 優勝
ツール・ド・北海道2016 個人総合時間 優勝
JPT第18戦 JBCFまえばし赤城山ヒルクライム 3位
ツール・ド・おきなわ 優勝
JPT第23戦 JBCFおおいたサイクルロードレース 優勝
JPT個人総合 2位
【2017年】
JPT第14戦 JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ 4位
ツール・ド・おきなわ2017 チーム最高の15位
【2018年】
JPT第8戦 第2回JBCF宇都宮ロードレース 優勝
【2019年】
第88回全日本自転車競技選手権大会個人タイムトライアル・男子エリート 優勝
ツール・ド・おきなわ 優勝
【2021年】
JCLロードレースツアー2021 第1戦(開幕戦)真岡芳賀ロードレース 優勝
こうして成績を追っていくと2016年程から、増田成幸選手の急成長ぶりが窺えます。病気やケガに悩まされる時期もありましたが、その全てが今回のオリンピック出場に繋がっているのでしょうね。
増田成幸選手の走りはこちらから閲覧できます↓
男子個人ロードレース/増田成幸の愛用バイク
さてそんな増田成幸選手を支えているのは栗村さんだけではありません。増田成幸選手の乗るバイクだって、しっかりと増田選手のハートをガッチリつかんでいるはずです。
というわけで、増田成幸選手が愛用しているロードバイクがこちらです!
MERIDA(メリダ) SCULTURA(スクルトゥーラ) 8000-E
いくつか仕様があるのですが、「コンプリートバイク:679,000円」「フレームセット:319,000円」となっていますね。高級ロードバイクとはまさにこのこと!
MERIDA SCULTURA 8000-E主な特徴
- Reynolds製カーボンエアロホイールとCF4フォークを採用
- 空力性能と剛性を最適化したセミエアロ形状のダウンチューブ
- ダイレクトハンガーを採用したShimano Ultegra Di2を搭載
より細かな仕様を知りたい方はメーカーサイトをご覧ください!
このメリダのロードバイクこそが増田成幸選手の足となり、どんな困難なレースでも走り抜けてくれるわけですね。増田成幸選手の絶対的な信頼を受けた相棒ともいうべき存在ですね。
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まとめ
増田成幸選手についての経歴や成績など、細かな情報について記事にしていきましたが如何でしたでしょうか。一言でまとめると、
増田成幸選手は困難な病気にも打ち克ち、不死鳥のように蘇る不屈のロードレーサーである
ということが分かりましたね。笑 強豪がひしめくロードレースの世界ですが、東京オリンピック2020でも是非メダルを目指して粘り強い走りを私たちに見せてくれることでしょう!気合いをいれて応援しましょう!