前回14話で、矢虎は自分の真面目な性格にこそ「最大の敵」が潜んでいると指摘されて困惑します。
そして「絵を描くのが怖い」と絵描き恐怖症のような悩みを抱えてしまいます。
そこで現われた恋ちゃんの存在、そして「恋ちゃんの目指すパティシエという夢」に驚かされます。
矢虎は立ち直り、万全な状態で藝大入試に臨めるのでしょうか?
今回の15話では、いよいよ藝大の一次試験がスタートします!そのあらすじと内容を考察していきますね。
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第4巻/15話「1次試験開始」 あらすじ(ネタバレあり)
恋ちゃんの「パティシエ」を目指す決断を聞いた矢虎は、今の自分は「絵を描くのが怖い」ということを告げます。
そしてその場の空気にハッとした矢虎は、偽りの笑顔を作り「ごめん、愚痴っちゃって。終わり!」とその場を取り繕うとしますが、
笑うなよ
その笑い方されると
これ以上入ってくんなって言われてるみてえで
虚しくなんだよ
コワモテの恋ちゃんのドスの効いた一言が矢虎の胸に突き刺さります。
恋ちゃんは矢虎に「悩みがあるなら自分にももっとガツンとぶつかってきて欲しい、笑ってごまかさないで欲しい」と感じたのでしょうね。
そして矢虎は最近大葉先生に言われた「自分勝手さ」と「楽しむ力」の欠如について恋ちゃんに話します。
恋ちゃんは自分に自信が持てない矢虎の心境を察してこう告げます。
矢虎は昔から聞き上手で空気も読めるし、それは俺たちにとってとても心地がいいものだったけど、それは時折虚しかったりもするんだ・・。
そんな矢虎が絵の道を選んだときに、その本気さに震えたと。
そして「その(絵の)話を聞くのが俺たちは大好きなんだ」と話します。
言葉を選ぶのも絵を描くのも同じ・・
話術で本音を隠すんじゃなくて
本音を技術で武装したらいいんじゃないか?
この言葉は恋ちゃんの名台詞となり今の矢虎を救うものとなりました。
まずは本音で自分のありのままが根底にあり、それを今まで培ってきた努力、絵の技術で肉付けしろ!ということですね。
この「本音」ありきの考え方でいいんだということ、矢虎は自信を取り戻します。
今までは「課題に対応していただけ」そうではなくて課題は噛み砕いて「自分のものにしてしまう」
俺が描く絵は 俺が好きな絵にしよう・・!
そう決めた矢虎はまた一つ吹っ切れることができました。
さて藝大1次試験前日、再び場面は予備校へと戻ってきます。
そこで大葉先生から「一次試験は鉛筆・木炭意外は使用禁止」と告げられます。
矢虎にとっては初耳で、大好きなチャコペンを使えないことに戸惑いますが、正攻法でいくこと決意。
ただ粉末顔料に関しては黙認されるケースが多いことも告げられます。
飛び道具的なものを使いこなす桑名マキは、藝大合格のために粉末顔料を使用することを決意します。
アタシはやるよ
リスク負っても勝率いじれんならやるでしょ
その言葉に藝大合格へのなみなみならぬ思いを感じ取ることができます。
そして迎えた藝大一次試験当日。
矢虎の蕁麻疹はストレスにより一層酷くなり、かきむしった跡に血が滲んでいます。
そして会場では、あの天才青年世田介と再会します。
さすがの世田介も大分ナーバスになっていて「もう帰りたい」と呟きます。
そして別れ際、矢虎は世田介の手を軽くコツンと叩いてこういいます。
試験会場へ入った矢虎はその独特な雰囲気さえも楽しんでいるようにみえます。
迎えた試験の課題は「自画像」。
一方鮎川のユカちゃんも藝大入試に来ていましたが、試験開始と同時にキャンバスに「大きなバツ」のみを描いて退席・・。
試験を棄権ですね・・一体何があったのでしょうか?
人それぞれに藝大の入試がスタートしました。
次回16話で、一体どんな絵を矢虎は披露してくれるのでしょうか!?
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まとめ
持つべきものは友!・・ということで今回は矢虎はワル仲間の恋ちゃんに助けられましたね!
矢虎の「絵で生きていく」という選択は、知らず知らずワル仲間たちの明るい希望とそれぞれの勇気に変わっていったのです。
「本音を技術で武装する」・・矢虎という人間をそのままさらけ出し、あとは技術で肉付けすればOK!
そんな恋ちゃんのストレートな言葉が、矢虎を復活させたのですね。
一次試験で一体どんな絵を描いてくれるのか、イチ読者としてもとっても楽しみです!
それにしてもユカちゃんは・・やはり抱えている闇が深すぎる・・!
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