東京藝術大学のリアルを描いた話題の人気コミック「ブルーピリオド」。
前回の2話では遂に主人公の矢口矢虎が美術部に入部し、藝大受験を目指す覚悟をしました。
美術部で最初に矢虎を待ち構えるものは何なのか?
それではコミック第1巻の3話目のあらすじと感想などを紹介しながら、ストーリーの展開を見ていきましょう。
ちなみに、今回の3話ではお絵かき(デッサン)の基礎も一緒に学べますよ!
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第1巻/3話「全然焼けてねぇ」 あらすじ(ネタバレあり)
進路相談の担任から呼び出される矢虎。
それもそのはず、今後の進路において矢虎が提出したのは「第一志望:東京藝術大学 第二志望:東京藝術大学 第三志望:東京藝術大学」という調査票だったわけです。
勉強ができる矢虎だけに、今回のこの選択は担任も「なぜ?いたずらだろ?」と困ってしまいます。
しかしそれと同様に、矢虎にとっても「母さんをどうやって納得させようか」という問題にまだちょっと頭を悩ませています。
さて、美術部の初日。
自己紹介もそこそこに、来週から夏休みに入ってしまうということで、「夏休みスペシャルメニュー」というものを先生から告げられます。
その内容は「デッサン7枚」「水彩3枚」「スクラップブック」「1日1枚写真」「作品1点」というもの。
実はコレ相当な量のようで、実際に去年すべての課題をクリアした人は一人もいなかったようです。
そんな中早速矢虎は「立方体・リンゴ・じょうろ」のデッサンを始めます。
初日ということもあり先生からデッサンのイロハを教わります。
鉛筆の持ち方で表情が変わること、構図として紙のどの辺りにモチーフを入れるかということ、鉛筆を構えての形の測り、光の方向、質感の感じ方など。
矢虎がデッサンを進めていく中で、ふと隣に目をやったときに視界に入った森部長の真剣な表情が・・真剣すぎて激ヤバ!
さて美術部の活動を1日終えて家に帰ってきた矢虎は、ベッドで眠りに入ってしまいます。
そこに「夕飯」を知らせに入ってきた母親が目にしたものは、「東京藝術大学の名前が書かれた進路調査票」だったのです・・。
「なんで藝大なんだろ・・」母親のなかでは完全にハテナ状態です。
夏休みに入っても矢虎は開放日に美術室でデッサンに勤しみます。
その姿を見たユカちゃんがはなった言葉がこれ。
美大を目指すなんて 案外アツイ男だね。
家に帰ってからはパレットを出して矢虎は一心不乱に水彩画を描いていきます。
しかしその気持ちの中には、
いつかは親に言わなきゃな・・
でもどうやったら説得できる?
どうやったら
そしてまたそのまま眠りに落ちてしまいます。
その時、調査表のことについて聞くために矢虎の部屋にきた母親は部屋を訪れます。
そこで目に飛び込んできたのは、散らかった矢虎の絵。
一枚一枚に描かれた日付を見て、この2ヶ月で急成長している矢虎の力をそこで始めて知るのです。
綺麗な絵。
もしかして2ヶ月で・・!?
そう・・そっか
これは応援しなきゃいけないね
やった・・!
矢虎の努力が母親に暗に認められたということですね!
結局矢虎はデッサン30枚を夏休み中にこなし「DQNポテンシャル高いな・・」とみなを驚かせます。
ここまで努力できるとは・・。
先生もその躍進ぶりに驚きをかくせません。
一方矢虎が「学校一うまい人」として尊敬する先輩である森さんは夏休みは予備校に通っていました。
その森さんから衝撃的な言葉を聞かされるのです。
(私は)予備校の中で 下から5番目だったよ
当然予備校でも上位の実力を持っていると思っていた矢虎は・・驚きを隠せません。
第4話は藝大を受験する人間のディープさ、そしてそうした人物と実際に矢虎は巡り遭っていくのです。
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第1巻/3話「全然焼けてねぇ」:感想とみどころ
3話を通じて一番のハイライトシーンになったのは、矢虎の母親が実際に矢虎の絵を見た所です。
勉強がよくできた矢虎に「頼むからちゃんとしたとこ(大学)入ってね」と2話で伝えていましたからね。
母親の望みとしては「普通科の国立大学を目指して」というのが本音だったのでしょう。
最初は「第一志望:東京藝術大学 第二志望:東京藝術大学 第三志望:東京藝術大学」という調査票をみてドキッとしたわけですが、
その後に矢虎の絵を見て、その本気の気持ちを知って、そしてそのために動いている努力の量を知って、「これは応援しなきゃいけないね」と心を揺さぶられます。
矢虎のがんばりが母親に伝わった非常に感動的なシーンでした。
いつの時代でもそうですが、口先だけで「やるんだ!」「目指します!」みたいな上辺だけ言葉を並べて、実際はやりきれず「やるやる詐欺」みたいになっている人も多いのが現状です。
今回の矢虎の執拗なまでの努力、これは見習わないといけませんね。
3話では人間的なドラマよりも、美術の先生によるデッサン描写の講座が大半を占めていましたw
デッサンってお絵かきの基本ですからね、遠近法とか影のつけ方とか、その一つ一つが結構素人の私からしても非常に興味深いものでした。
これを読むだけで、正直お絵かきレベルが5位一気に上がるくらいの勢いです。笑
興味のある方は是非一度内容を確認してみてくださいね!
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まとめ
東京藝大を目指すことに決めた矢虎は、その気持ちに負けずに努力を続けています。
美術の先生の教えてくれるデッサン法は、矢虎だけでなく読者のあなたにも役立つ情報がたくさんですよ!
「絵ってこうやって描くとそれっぽく見えるんだ~」とかまさに目からウロコですw
山口つばささん自身が藝大の卒業生というだけあって、ここのあたりの説明の細かさは指折りつきですわ。
さて、次の4話は単行本1巻の最後です!
大きな展開を迎えますので、まだまだ目が離せそうにありませんよ~。
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