「ほくろなんてこの世になければよかったのに・・」
そのように”ほくろの存在”にコンプレックスを感じている方も少なくないのではないでしょうか。
確かにほくろは、美観の面からしてもその容姿を阻害するひとつの原因になります。
では実際にほくろを除去するのに大体どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
そして保険が適用されるようなケースが果たしてあるのでしょうか。
今回はそんなほくろの治療を考える前に知っておきたい、保険&費用の相場のことについてお話させていただきます。
ほくろの保険が適用される条件
小さなほくろが一つあってもそんなに気にはなりませんが、それが小さな範囲にたくさんあったり、大きなほくろが一つ顔にあったりするとさすがに気になりますよね。
意を決して「よし!ほくろをとろう!」と重い腰を持ち上げたとしても、まず気になるのは手術にかかる金額ではないでしょうか。
その金額を考える上でもうひとつ大事になってくるのが、「保険が適用されるか、されないか」ということです。
保険が適用されれば、患者さんが支払う治療費の負担は大きく減ります。
ただもちろんどれもこれもが「保険適用」となるわけではありません。
では具体的に「ほくろの除去」において保険が適用されるケースを見ていきましょう。
悪性のほくろであるという判断
もちろん保険が適用されるということは、なんらかの形でほくろが自身の体に悪さをする恐れがあるからということになります。
美観を損ねるだけでもなかなか受け入れがたいほくろですが、医学的にもよからぬことを仕出かす存在になりうるということです。
もちろんほくろの存在が必ずしも体に害を与えるというものではありませんが、「害を与えてしまうほくろもある」という認識になりますね。
それが「メラノーマ」と呼ばれる悪性黒色腫(皮膚がんの一種)なのです。
診察をしたお医者さんが「これは悪性のほくろである」と判断された場合は問題なく保険が適用されることとなります。
【関連記事】メラノーマに関してはこちらの記事を参考にしてください
ほくろが痛い?悪性メラノーマ(皮膚がん)を自分で見分ける方法!
その他医師の判断基準
基本的にはそのほくろが「悪性であるかそうでないか」が保険適用条件の一番大きなファクターになるわけですが、実際にそれが疑わしく思われるときなどは、それと同様に対応してくれることがあります。
例えば、ほくろの大きさが大きければ大きいほど悪性である可能性は大きくなります。
「じゃあどれくらい大きければ保険の適用範囲としてとらえられるの?」と思われる方も多いと思います。
正直この判断は医師によって異なりますが、大体9mm以上のほくろは悪性である可能性が高いと判断され保険適用となることが多いようですね。
それ以外にも、生活に支障をきたすほくろは保険が適用される場合もあります。例えば以下のようなケースです。
・髭そりをする際に、引っかかって出血を引き起こす恐れのあるほくろ
・洋服を着脱する際に、引っかかってしまうような形状のほくろ
・まぶたの近くにあり、視界にまで入り込んでしまうほくろ
医師によっても見解が異なってくる場合もありますが、このような場合は保険が適用されるケースが多々あります。
保険が適用される手術方法
手術の方法によっても保険が適用されるか否かは変わってきます。
まず知っておいて頂きたいのは、保険が適用される手術は以下の3つということです。
①メス切除縫合
②くりぬき
③高周波メス・電気メス切除
要は実際に切り取って、その後に皮膚を縫合するという治療法ですね。
「え?それ以外の手術って他にあるの?」という声が聞こえてきそうですが、忘れてはいませんか?
そうです!時代は進み、現代ではレーザーを用いて焼き切るような先進技術も治療法として確立されています。
このレーザーを用いた治療法は、現在のところ保険の適用範囲外とされるケースが多いですね。
その理由はほくろの皮膚細胞を破壊してしまうので、除去したほくろを病理検査に出せなくなってしまうということが理由になります。
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ほくろをレーザー治療で除去!傷跡は残る?術後の経過が不安な方へ
保険が適用された場合の治療費用
保険が適用されるのであれば、通常の病院などと同様に支払う費用は3割負担のみとなります。
仮に保険適用外で30,000円の手術費用をするとしたら、保険が適用されれば9,000円で済むという計算になりますから、この差は正直大きいですよね。
また、ほくろ除去にかかる費用はその大きさによって変わってきます。
リサーチした結果大体の相場は以下のようになりますね。
ほくろの大きさ | 保険適用外 | 保険適用内 |
4mm | 20,000円 | 6,000円 |
10mm | 30,000円 | 9,000円 |
16mm | 40,000円 | 12,000円 |
ほくろの除去には美容外科・形成外科・皮膚科などの病院が主に対応してくれますが、保険が適用されやすいのはやはり「皮膚科」になります。
ただもちろん美容外科・形成外科でも保険対応の病院もありますので、事前に確認をしておくようにしましょう。
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まとめ
ほくろ除去に関する、保険適用の条件についてまとめましたがいかがでしたでしょうか。
ただひとつ明確に分かっていることは、当然ながら美容目的のみの手術は「保険適用外」となるということです。
「悪性である」という判断または「日常生活に支障をきたす」と判断されなければ保険適用はされづらいというわけですね。
いずれにせよ無料でカウンセリングをしている病院も今は増えてきていますので、実際に足を運んで気になることを直接確認しておくようにしましょう!