King Gnuはなぜ売れる?ダサい&嫌いのアンチ派をハマらせた理由

芸能

令和の時代に入ってもなお、King Gnu(キングヌー)の人気ぶりが絶好調です。

 

きっとこのままも爆発的な人気で日本の音楽シーンをブッチギリで牽引してくれることと思います。

 

ただファンがこれだけいるということは、その裏でアンチといわれる存在もやはりいるものですよね。

 

今この記事を読んでくれている方のなかにも「よさが分からない」とか「ダサイ」とかそういった印象をもっているかたもいるのではないでしょうか?

 

これは自然の摂理ではあるのですが、ここではKing Gnuというバンドを客観的に見て思うことをつらつらと書いていこうと思いますw

 

 

King Gnuのカッコよさとダサさ

 

まずは客観的に「King Gnu」のカッコイイ面とダサいと思われる面を書き連ねていきましょう。

 

 

King Gnuの音楽に光るカッコよさ

 

King Gnuのリーダーである常田大希さんは、自分たちの音楽を「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と称していますが、これは言い換えれば「これまでにない音楽の創造」ともいえると思います。

 

音楽で言えば、これまでの邦楽ロックにはなかった新しさ(洋楽っぽさ)が全面的に前に出てきています。

 

常田さんの拡声器を使ったボーカルが映えるミクスチャースタイルであったり、ドラムの勢喜さんから生み出される4つ打ちビートのブラックなノリであったり、見せ方や聴かせ方を熟知したニューミュージックなのです。

 

曲の構成なんかも、これまで素直に「Aメロ→Bメロ→Cメロを繰り返し」みたいなシンプルでありがちなJ-POP進行とはまた違う。

 

つまりは、極めて洋楽っぽい、邦楽ロックという立ち位置にいるのがこの”King Gnu”なのです。

 

だから洋楽が好きな日本の”ロックファン”からしたら、「こんな日本のバンドを待っていた!」的な感じで一気にKing Gnuのファンになってしまうわけですよね~(かくいう私もその1人)。

 

ライブハウスで自身がロックバンドの経験をバリバリ積んできた人なら尚更なんじゃないかな。

 

「うわ~!こんなカッコイイバンドが出てきてしまった・・先を越された・・やられた・・」的なw

 

この曲なんてまさにそうだよね!【♪TOKYO Rendez-Vous】

 

ところがコッテこてのJ-POPのリスナーファンからしたら、このバンドはどのようにその目に映っているのでしょうか?

 

「あまり受け入れられるジャンルではないかな・・」と感じている人も少なくないでしょうね。

 

「なんだか男臭い印象でちょっぴり苦手・・」なんて思っている人もいるかもしれませんね。

 

その理由はどこからくるのでしょうか??

 

 

King Gnuの楽曲が”ダサい””苦手”と思われる原因

 

King Gnuというバンドは井口理さん(Key)と常田大希(Gt)のツインボーカルで成り立っているバンドです。

 

この二人が、かの有名な東京藝術大学出身でありバンドの花形となる看板男なのです。

 

ところがどっこい、二人のボーカルスタイルはまるで違うわけです。

 

井口さんのボーカル:声楽を学んできたテナーを得意とする歌唱スタイル

常田さんのボーカル:コテコテのオルタナボイス。トーンは低めでハスキーな印象

 

音域(オクターブ)からしてまずまったく違うこの二人のボーカルが曲内で交じり合うのです。

 

このスタイルがよくも悪くもKing Gnuの特徴とも言えるべき部分になるのですが、中にはこの二人の、しかもモサモサとした男性二人のボーカルの絡みがどうも受け付けられないという人もいるようなんです。

 

テレビでの演奏風景をみても、二人が向き合って歌うシーンが「どうも違和感がある・・」という印象をもたれてしまうのです。

 

これがジャニーズJr.のような女性的な若い二人で、か細い声のボーカルの掛け合いとかなら文句はないのでしょうか、生粋のロックバンドマンの男二人が交互に歌うとなると、残念ながらそのような印象になってしまうようです。

 

後はその声質の違う二人の声の混じり具合といったものも一つあるかな~、今後の爆発的な快進撃には二人のボーカルのきもちよいMIXが肝になってくるかもしれませんね。

 

でもこうした“ダサさ”が逆に親しみやすさに繋がっているのも事実なんです。

 

例えば「DA PUMP(ダパンプ)」の「U.S.A」だって、めちゃくちゃ売れて人気がものすごい出たけど、実際はあのダンスなんてちょっぴりダサくない??

 

でも「ダサくて・・でもなんとなくかっこよく見えてくる!」っていうようなイメージが強いと思います。

 

売れるためにはカッコイイだけでなく、ああいった「親しみやすさ」も大事になってくるんですよね。

 

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King Gnuの知名度をグンとあげた「白日(はくじつ)」

 

そうした中でKing Gnuの初ドラマタイアップとなった「白日(はくじつ)」は実にいい仕事をしました。

 

世間では・・「”白日”ってなんて読むの?」とか「アレいい曲だよね~白目(しろめ)!」とか言われて話題になりましたねw

 

もちろんそういった勘違いを巻き込んだバズリももちろん大切ですが、何といっても曲がよい!

 

 

この曲では井口さんのボーカルが全力でいい感じのところを攻めて来ています。

 

ここまで男性でハイトーンを出せるのは、まさに声楽の発声法のお陰になるのでしょう。

 

映像ではなく曲の方を最初に聞いたリスナーからは「King Gnuのボーカルって女かと思った!」っていう意見がたくさん飛び交っていました。

 

それだけ井口さんの声というものに世間が注目をしてきたということになるわけです。

 

もちろん常田さんのボーカルも間間で入ってきて、この二人のボーカルバランスというものがまさにベストであったという結果が、ここまでこの楽曲が世間に広まった一つの要因になるわけです。

 

「この曲でいかに多くの人がKing Gnuという存在を知ったか」・・”白日”の与えたKing Gnuへの影響はとてつもなく大きなものなのです!

 

 

 

映像クリエイター”PERIMETRON(ペリメトロン)”

 

King Gnuがここまで爆発的に売れ始めたのは常田さんが精力的に活動している「PERIMETRON(ペリメトロン)」の力も大きいと思います。

 

King GnuのMVをすべてこのクリエイター集団が作成しており、更にはバンドのグッズデザインなんかも手がけるやり手の集団です。

 

正直レーベルに属さなくてもこのクオリティで作品を残せるのは素晴らしいものがあります。

 

映像の世界観なんかも統一が取れていて、どのMVからもやはり独創的な雰囲気をもっていますよね。

 

井口さんが主演をつとめたこのMVなんてまじで爆笑もの!【♪It’s a small world】

 

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まとめ

 

売れるバンドには理由がある!ということで、今回はKing Gnuについてツラツラと書いてみました。

 

カッコイイバンドでありながらも、ちょっぴりダサい親しみの湧くグループというのが売れる一つの要因になっているわけですが、King Gnuもまたそれに叶ったバンドであるといえます。

 

メンバーのキャラもなんというか、井口さんはとってもうるさくて、常多さんはちょっとおとぼけで天然入ってたりで、勢喜さんは髪型変えまくりで、新井さんだけ一番まともで(多分w)、なかなか面白い面子が集まったな~といった感じ。

 

正直世界も狙えるバンドだとも思っているので、これからの活躍にも期待していまーす!!