住宅ローンの支払において、金利の種類は2つあります。
それが「変動金利」と「固定金利」です。
そのどちらかを選ぶかはあなた次第ということになるわけです。
しっかりとした知識から、どちらを選ぶか判断するようにしましょう。
住宅ローンを組む際の金利の種類
住宅ローンを組む際に、決めなければならないのがその後の支払プラン。
この世の中どう変わっていくのか、確実な予想などできるはずもないのですが、組むときにはどちらかの金利で支払いを進めていくのか決めなければなりません。
それが【変動金利】と【固定金利】です。
さぁ、早速この2つの金利を細かく解説していきましょう!
変動金利とは一体どういうもの?
「変動金利」とはその名も通り、そのときそのときで「変動する金利」のことを言います。
基本的に景気がよくなれば支払が上がり、景気が悪くなれば支払が下がります。
ただ毎月毎月変わるというわけではなく、半年ごとに金利の見直しがされることになっています。そのため支払計画を記した「返済予定表」が銀行から半年に1回、必ずご自宅に届けられるようになっているのです。
ただその変動金利、一体どのくらい変化するものなのでしょうか。それを示した次のグラフを見てみよう!
図が小さくて申し訳ありませんが、オレンジ色が変動金利の動向を現しています。
一番飛びぬけて金利が高かったのが、平成3年付近のころでなんと【利率8.5%】!異常なほど高い金利と言えますね。
いわゆる「バブル期」と呼ばれた時代の利率です。ただ利率は確かに高いのですが、実際に収入も多かったので、今の価値観で考えるのは間違いかもしれません。
さて最近の動向はいかがでしょうか。
実際のところ、平成21年から7年間、利率2.475%でずっと横ばいの状態なのです。
ではなぜ変動金利が変動しない状態が長く続いているのでしょう。
その鍵を握るのが「短期プライムレート」といわれるものです。「短期プライムレート」とは、短期間の企業向け融資に銀行が用いる金利レートで、実はこれが変動金利の基準となっているのです。
その短期プライムレートが1.475%で変動金利と同じく横ばい状態なのです。
つまりはこういうこと。現在超低金利時代を迎えているわけですが、銀行としても収益を出さないとさすがに潰れてしまいます。そしてこの1.475%というラインがギリギリで収益を出せるポイントと見ているわけなのです。
はたまた逆に景気がグッとよくなる見込みもないので、金利がグググッと上がることもなく。結局金利は横ばいのまま現在まで来ているということになるのです。
固定金利とは一体どういうもの?
固定金利にもいくつか種類があります。
それは「何年間の固定金利にしますか」ということです。
3年固定であれば、3年間景気の動向に左右されず金利は一定ですよ。
10年固定であれば、同じく10年間は景気に関わらず金利は一定ですよ。
住宅ローンの最長借り入れ期間が基本的に35年ですが、その35年丸まる固定にする「全期間固定金利」というプランもあります。
固定金利にするメリットとしては「景気に左右されずに支払いを続けられる安心感」これにつきます!景気の動向を日々チェックする必要がありませんからね。
固定の年数を長く設定すればするほど、金利の値は高くなります。
「安心」を「金利分のお金で買う」というイメージですね。
銀行のプランによって変わってきますが、当初の固定期間が過ぎた後は再度固定の期間を選択し直す、もしくはそのまま変動金利に移り変わる。という流れになります。
ちなみに固定金利は、10年国債などの長期金利が指標となっています。そのため金融市場の大きな流れによって利率も変わってくるということになるわけなんですね。
変動金利と固定金利のまとめ
変動金利と固定金利の特色についてはなんとなく分かりましたか?
タイトルにあるように「どっちが得なのか」という点に関しては、各家庭によって生活環境が違うので一概に「こうだよ」とお答えすることはできません。
ただ私の考え(あくまで私の!)ですと、変動金利の方が今の時代に沿っている気がしますね。
もちろん景気があがれば支払が高くなるリスクもありますが、今の動向を見ていて、これからバブル期を髣髴させるような景気がグッとよくなる時代が果たして来るでしょうか?私には想像がつきません。
さらに言うなれば、今変動金利に対して各銀行さんも大きな優遇金利を出してくれています。
しかもこの優遇金利は支払が完済するまでずっと続く約束になっています。
景気の上がる見込みがたたない以上、変動金利を選択して現状の支払を下げておいて、もし余裕があるようであれば繰上げ返済で元本を減らしていく。そんな支払方法がベターかな。と考えています。
私の意見はあくまでも参考までに!笑
次回のお話
さて次回のお話は、数年前より盛んになっている「住宅ローンの借り換え」について書いていこうと思います。
「借り換えでメリットなんて本当に出るの?」
そう思われている方。是非参考にして頂ければと思います!
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