日本のサッカーの超個性派の異端児「本田圭佑」選手が、オーストラリアのメルボルン・ビクトリーでプレーすることが決まったのは数日前。
ケイスケホンダのニュースはそれだけにとどまらず、なんとカンボジア代表の実質的監督まで務めることになったのです!!
本田監督の誕生です!!
常に前を向いて進んでいく彼の姿勢は、まさにアスリートの魂の塊といえるのかもしれません。
2018年8月12日の会見では代表を務めるにあたり、2つのミッションを設けていると話しています。
一つ目は「サッカーのスタイルを確立すること」
二つ目は「サッカー以外のカンボジアの素晴らしさを世界にアピールすること」
今回はその注目の会見内容から、誰もが気になるカンボジアのサッカー事情(FIFAランキング・注目選手)まで詳しくお届けします!
本田圭祐のカンボジア代表監督発表会見の全容
まずは、カンボジアサッカー連盟での本田圭佑の記者会見の内容をご覧ください。
みなさん。こんにちは。会長、副会長、みなさん、このような場を用意していただきありがとうございます。
先日、メルボルン・ビクトリーFCというチームと新しい契約を結んだばかりで現役サッカー選手は続けます。
そんな中でカンボジアサッカー連盟に“現役を続けながらカンボジア代表監督をやることは可能か”と質問したところ“本気で言っているならオファーをする”と言っていただき、この場に至りました。
こういった形の契約は世界どこをみても初めての契約だと思います。そういった普通ではないやり方を受け入れたことに感謝しています。
私にとってはじめての監督業になります。実際にはメルボルンでプレーするので、すべての試合に関われない可能性がありますが、可能な限りでカンボジアのサッカーに関わっていきたい。
ミッションがふたつあります。ひとつはカンボジアサッカー連盟、各チーム、育成年代のすべてが同じサッカースタイルをつくること。
つまり、カンボジアのサッカーのスタイルを確立すること。それがミッションのひとつです。
これは日本でもすごく苦労していることです。
目指すものがバラバラだと、みんなが違う方向に向かって、強いサッカーチームができあがりません。
サッカーというのは今日、明日では強くならないので、しっかり目標を掲げ、そこにみんなが我慢しがら一緒になって進んでいくことを今回のミッションのひとつとして掲げます。
ふたつめは、サッカーを強くするだけではなく、サッカー以外のカンボジアの素晴らしいところを世界に伝えていくことも私の使命だと思っています。
何度もカンボジアに足を運んでいて、カンボジアの素晴らしいところをいくつも目にしてきました。
文化、世界遺産、農業、そういったところを世界にアピールをしてくつもりでいます。
さらに、一番の特徴であるカンボジア人のまじめなところ。日本人と共通する部分でもあると思うが、そこをアピールしていきたい。
もう一度繰り返しますが、ひとつはサッカーのスタイルを確立すること。ふたつめは、サッカー以外のカンボジアの魅力を世界にアピールすることです。
2018年8月12日本田圭佑会見内容より~
はい。実に世界の本田らしい会見の内容であったと思います。
サッカーをする上で国境は関係なく、華やかな舞台よりも自分が必要とされるドロ臭い世界にどんどん首を突っ込んでいく。
そんな本田の掲げるポリシーのようなものが強く伺えるコメントです。
それにしても「なぜカンボジアなの?」と思われた方も多いと思いますが、本田とカンボジアは無縁の関係というわけでは実はないのです。
本田圭佑はカンボジアリーグ2部の「SOLTILO ANGKOR FC」というチームのオーナーを務めている程なんです!
知らない間にこれほどカンボジアという国に馴染んでいたんです・・本田圭佑おそるべし。
さらに、以前2018ロシアW杯代表入りを目指していたころに取材を受けた、NHKのプロフェッショナル男の流儀に出演した歳には「プロフェッショナルとはケイスケホンダ」・・プロの代名詞とはまさに俺のことだ!!
と迷言を残したケイスケホンダこと本田圭佑選手。
世間からは「さすが本田!」と賞賛される一方、「なにを言ってるんだか・・」と半ばあきれられた反応も多く見受けられました。
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しかしその後はしっかりと日本代表の座を奪取し、W杯のリーグ予選ではセネガル戦で日本を再燃させるスーパータナボタゴールを決めます!
ちなみにタナボタっぽくとも、あの舞台、あのプレッシャーの中で確実にゴールを決められる本田はまさに「プロフェッショナル」であるといえるのです。
有言実行でこの日本中をホットなニュースで覆ってくれる本田選手、いや本田監督の今後の活躍に今後もまったく目が離せそうになりませんね!
サッカーカンボジア代表について
みなさんはサッカーカンボジア代表のことをどの程度ご存知でしょうか。
「まったく知らないよ!」という方も少なくない(というかみんなそうだと思います)と思うので、紹介しましょう。
カンボジアのサッカーFIFAランキング
カンボジアのサッカーのFIFAランキングは2018年現在166位です。
ここ10年間の間で、166位~189位の間を行ったりきたりしているような状態です。
参考までに日本が61位、中国が71位、アフガニスタンが145位、マレーシアが171位という感じです。
最下位が206位でバハマや、トンガといった国が位置していますので、カンボジア代表はそこまで落ちこぼれではないチームといえるのではないでしょうか。
当然ながらAFC(アジアサッカー連盟)に所属しているので、W杯出場をかけた予選試合で日本と対戦する可能性も非常に高いのです。
日本代表対本田監督率いるカンボジア代表・・絶対見てみたいですよね。(その時まで監督をしているかどうかが問題ですがw)
カンボジア代表の注目選手
果たして注目選手がいるのでしょうか!?
「いません!」・・となるとまるで記事にならないので、探してみると・・いやいや、やはりどの国にもスターはいるものです!
注目選手①:チャン・ワタナカ
みなさん「チャン・ワタナカ」選手をご存知でしょうか??
カンボジア人気No.1といってもいいほどのカンボジアを代表するスター選手なのです。
それもそのはず・・実はこの方、2017年にカンボジア人初のJリーガーとなった人なのです!
藤枝MYFCというJ3で現在14位のチーム、日本ではまだこれからのチームではありますが「あの日本でプレーしている!」というだけで、カンボジアからは熱い視線が注がれました。
現在はカンボジアリーグのボーウング・ケット・アンコールというチームの所属し、まだまだ今後の期待がされている選手です。
注目選手②:ブラック・ティヴァ
カンボジアリーグのプノンペン・クラウンFC(Phnom Penh Crown FC)に所属するMFのブラック・ティヴァ(Brak Thiva)選手!
先日の2018年の1月に、日本のミズノとスポンサー契約を結んだ選手になります。
カンボジア代表としてSEA Games(23歳以下の東南アジア競技大会)やトップ代表にも選ばれる程の実力者なのです!
まとめ
カンボジアはみなさんもご存知の通り決して裕福な国というわけではありません。
家もなく、親もいない子供たちがまだまだたくさんいるのが現状なのです。
そんな子供たちが、サッカーという1つのスポーツに純粋の憧れを抱き、裸足でストリートサッカーを楽しんでいる。
そんな光景を目の当たりしたとするならば・・今回の本田圭佑という人物の選んだ選択の理由がなんとなく分かる気がします。
そしてその選択を大いに応援したい気持ちになります。
これからのカンボジアのサッカーの発展と、子供たちの夢、国の発展のためにも・・がんばって!本田監督!!