2020年東京オリンピックもいよいよ再来年に迫ってきました。
陸上競技の女子はマラソンや長距離種目がやはり注目されています。
その中でもトラック競技5000mで注目してほしい選手は「山ノ内みなみ」選手です。
ここ数年で急成長を遂げてきた彼女ですが、その成長の裏にはどのようなドラマがあったのでしょう。
今回はそんな中堅ランナーの「山ノ内みなみ」選手に迫ります!
山ノ内みなみ選手のプロフィール
名前 | やまのうち みなみ |
生年月日 | 1992年12月21日 |
出身地 | 福島県 |
出身高校 | 郡山萌世高等学校 |
身長 | 171cm |
趣味・特技 | 山登り・トレイルランニング |
身長が171cmと女子の陸上選手の中ではかなりの高身長。
そのスタイルからの生み出される走りは、非常にダイナミックな印象を観る人に与えます。
1992年生まれの25歳の彼女で、年齢的には中堅になるかと思いますが、実はこの選手・・ずっと市民ランナーだったのです。
市民ランナーってどのようなものか分かりますか?
市民ランナーというのは「実業団に所属したり専門的なトレーニングを受けたりせず、趣味でマラソンや駅伝などを楽しむランナー」のことを言います。
一言で言えば、プロではなく完全なアマチュア!ってことなのです。
山之内みなみ選手の経歴
実業団への加入への道
高校は福島県内の通信高校に通っていましたが、その時から市民ランナーとして県内を中心に多くのマラソン大会に出場しており、いずれも素晴らしい成績を収めていました。
しかしそれは「走ることが好きであったから」というそれだけのもの。
そんな彼女がプロの実業団に入るきっかけになったのはどんな出来事があったのでしょうか。
その転機は佐藤敦司選手の引退だったのです。
彼が引退して実業団の強豪「京セラ」の女子監督をするというニュースを見て、山ノ内みなみ選手は佐藤監督に対し「入部したい」旨を書いた手紙を送ります。
一度は断られてしまいますが、何度もめげずにトライした結果、佐藤監督からその根性が認められ、めでたく入部することになったのです。
その出来事が昨年の2017年の夏でした。
ごくごく最近の話なのです。
実業団「京セラ」加入後の試練
佐藤監督が山之内選手の加入を最初断っていたのは、年齢も理由にあったと思われます。
なぜなら24歳で実業団に入るというのは決して早いとは言えません。
しかし彼女の潜在能力に佐藤監督も賭けたい気持ちがあったのではないかと思います。
ところが物事はなかなかうまくいくものではなく、実業団に入部してまもなく故障をしてしまうのです・・。
早くみんなに追いつきたいという焦りも当然あったとおもいますが、結局彼女が練習を再開できたのは約半年後の2018年の1月くらいでした。
・・しかし、なんとそこから!
遅れを挽回すべく驚愕の急成長を遂げることになるです。
山之内みなみ選手はまさに規格外!
怪我から回復した彼女には、もはや足かせとなるものは何もなくなりました。
陸上競技の主要大会である2018年4月に行われた織田記念陸上の5000Mでは、なんといきなりの堂々の日本人トップ4位でゴール!
それを見て佐藤監督も「正直規格外だ」と目を丸くしたと言われています。
そうして彼女は171cmという長身を生かしたダイナミックな走りで他の実業団選手との距離をどんどん縮めて行きました。
そして今年の2018年6月に行われた日本選手権の5000Mで、今度は見事3位入賞という大記録を出すのです。
日本選手権は陸上大会の中で最も名誉ある大会です。
その大会で実業団に入部して1年も立たない選手が3位になるなんて誰が想像したことでしょう!
その時の粘り強い走りがこれ↓
この結果が出せたというのは、やはり彼女の気持ちの面も大きかったと思います。
「自分はまだ実業団に入ったばかりだから」という挑戦者の気持ちを常に持っていることでプレッシャーもなく自由にのびのびと走れてたのだと思います。
何年も実業団にいると逆に結果を気にしすぎて硬くなったり、プレッシャーに負けそうになったりしますからね。
新人である山之内選手にはそれがなく、フレッシュな気持ちが逆に彼女を強くしているのだと思います。
そしてその結果、彼女はアジア選手権の日本代表に選出されました。
まさにシンデレラストーリーというのはこういうことなのかと思わされた瞬間でしたね!
このまま距離を伸ばしていき、「是非マラソンにチャレンジしてほしい!」と個人的には思っています。
まとめ
ここ半年~1年の間で目覚しい成長を遂げた「山之内みなみ」選手。
その目には2年後に控えた東京オリンピックも当然映っていることでしょう。
ただし東京オリンピックのマラソンもしくは5000Mの代表をつかむことのできるのはたったの数名です。
このビッグチャンスに是非トライして、見事に日の丸をつける姿を見て見たいものです。
まずはそこからですね!
確実に東京オリンピックへのチケットを自分の手で奪取してほしい!
そしてこれからも、日本の女子陸上界を盛り上げていってほしいものです。
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