2018年も2019年も毎年同じことが言えますが、ゴールデンウイークから夏休みにかけてのワンシーズン、浴衣の需要は急激に増加します。
その一方で、初心者の方は特に「浴衣の着付けは難しいから、お店に任せちゃおう」なんて考えている方も多いようです。
花火大会当日に着付けサービスも行っているところも多いようですので、これは当然の発想だと思います。
ところが、もし自分で着付けが出来るのであれば、浴衣の自由度は更に大きくなると思いませんか?
特に浴衣の着付けは一度覚えてしまえば、お店に任せるより自分でやってしまった方が何倍も楽なので、今回ご紹介させていただきますね。
なるべく超初心者の方にもわかるように記事にまとめましたので、参考にしてください!
浴衣の着付けの前に
では早速着付け前の事前準備について、説明していきましょう。
着付けの前に準備するもの
これから浴衣の購入を考えている方も多いと思いますが、当然浴衣を買うだけでは外に出ることはできません。
まずは着付けに必要なものを一つずつ確認していきましょう。
浴衣
まずは「浴衣」、当然これがないと始まりません。
一般的に浴衣は夕方~夜に着ることが多いため、出来るだけコントラストが強く(白と紺が多い理由です)、柄の大きいものがおすすめです。
ちなみに3点セットなどで(半幅帯・下駄付き)お得に購入することも可能です。
浴衣を初めて買います!なんて方には特におすすめですね!
反幅帯(はんはばおび)
細めの女性用の浴衣帯です。
帯だけでも販売しており、相場は500円台~です。
ある程度厚みのあるものの方が、上品に見えます。
腰ひも
2~3本必要になります。
もし1本しかない場合は、手持ちのスカーフや手ぬぐいで代用が可能です。
浴衣用下着
専用のものが一番着こなしが楽ですが、無ければキャミソールにステテコ(薄手の短パン)でもOKです。
タオル
こちらは最低2枚用意するようにしてください。
洗面所においてあるような普通のタオルです。
ふくよかな方は3枚準備しましょう。
身体のくびれ部分に巻いて、補正します。
下駄、カゴなど
浴衣に付随する小物アイテムです。
こちらがあると、浴衣のよさがグッと引き立ちますよね。
ここまでで、必須のものは「浴衣・帯・腰ひも1本」となります。
他のものに関しては、代用が効きます。
着付けの前の注意点
着付けに気をとられすぎて、ヘアスタイルのセットを後回しにしていませんか?
実はこれはNGです。
ヘアスタイルは先にセットしてしまいましょう!
浴衣を着てから頭をいじると、手が動かしにくかったり、帯や襟が崩れてしまうことになります。
着付けの手順
さてここからは実際に着付けの説明に入っていきます。
ゆっくりと順を追って説明していきますので、慌てずに読み進めてください。
手順①土台
下着をしっかり着付けましょう。
着物は料理と同じく、土台が命です。
浴衣用下着、もしくは代用の下着を身に付けたら、補正をしていきます。
タオル2枚を長い方に3つ折りにします。
細長いベルトのようになります。
2枚とも折ったら、胸のすぐ下のくぼみ部分にぐるっと巻き付けます。
長さが足りない場合は3枚使用してください。
目的は「寸胴(タンクのような形)」です。
くびれがあると、浴衣はしわだらけになって美しく見えません。
手順②浴衣
下着と補正を装着し終わったら、浴衣を羽織ります。
背中の中心線が真ん中に来ていることを確認したら、裾の長さを決めます。
右裾の位置を決め、左裾を上からかぶせます。
女性の浴衣の場合、くるぶしのちょっと上あたりに裾線が来るのが理想です。
左裾を持ったまま、右手を使って腰ひもをベルトのように巻きます。
この腰ひもは要なので、ぎゅっと縛ります。
おはしょりを出します。
おはしょりとは、帯の下からひょっこり顔を出す部分のことですね。
腰ひもに挟まっている部分も引っ張り出してしまって構いません。
できるだけ水平になるように、おはしょりを手で作っていきます。
腰ひもがあれば胸の部分に巻いて、襟崩れを防ぎます。
無ければ伊達締め(絹でもテープでも可)や、お手持ちの代用品で固定してください。
手順③帯
全体的に形が整ったら、帯です。
反幅帯は長くて、どうしたらいいのか手に負えないと考えがちです。
でも超初心者でも結べるものがあります。
「リボン結び(蝶結び)」です。
普段さまざまな場面で結ぶあの方法と全く同じです。
身体に帯をぐるぐると巻き付けていき、端と端をお腹の前でぎゅっと蝶結びにします。
やりにくかったら誰かに結んでもらいましょう。
ブカブカにならないように、1回目のギュッ!でしっかり締めるのがコツです。
結び目が垂れ下がってくるようでしたら、1枚目と2枚目の隙間に小さなハンカチなどを畳んで挟み込むといいです。
蝶結びができたら、両手で帯の両脇をつかみ、背中の方までぐるっと回します。
左から右へ回すと襟が崩れなくて済みます。
飾りひもを通したい場合や、装飾用のふわふわ帯を載せる場合は、この後でも対処可能です。
手順④仕上げ・お出かけ
浴衣ができたら、下駄をはきます。
サンダルの方もよく見かけますね。
バッグは夏らしい素材で、小さめがいいでしょう。
巾着も浴衣によく似合いますね。
うちわも実用的ですが、扇子を持っていると何かと好印象です。
100均でも買えますよ。
着付けのチェックポイント
全体の着付けが出来たときのチェックポイントを挙げておきます。
3つの重要なチェックポイント
①襟が大きく開きすぎていませんか?
→前かがみになると胸が丸見えになります。
②最初に締めた腰ひもはゆるくありませんか?
→ゆるいと歩いているうちに浴衣が脱げてきます。
③左の裾が上側に来ていますか?
→右が前ですと、不吉です。
最低限、上の3つのことが守れていれば、恥をかくことはありません。
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まとめ
浴衣の「難しい」と言われるところは、着付けの際の裾決めと帯の結び方に限られると思いますが、先程も書いた通り帯は蝶結びで十分です。
裾決めはどうしてもわからない場合は、動画でも紹介している方がたくさんいますので、参考にしてみてください。
正しく着るよりも、たくさん着て楽しむ方がよっぽど大切です!
たくさんの方が浴衣を来てお出かけされることを楽しみにしています!