東京藝術大学出身である山口つばささんだからこそ描ける、ブルーピリオドのリアルストーリー。
藝大に合格するために必要なポイントなども分かりやすくまとまっていて、合格をリアルに目指している人にとっても内容の濃い話になっています。
前回の7話では世田介が「予備校を辞める」というところで話が終わりました。
一緒に合格を目指してきた友達が抜ける、この先の展開はどうなっていくのでしょうか。
第8話のあらすじと内容を解説をしていきましょう。いつものことながらネタバレ注意!
スポンサーリンク
第2巻/8話「受験絵画」 あらすじ(ネタバレあり)
世田介は「予備校にはもういかない」と言い切ってしまいます。
予備校はいい絵を教えるところじゃない
受かる絵を教えてくれるところなんだ
そう言って、予備校での評価が気に入らない世田介はその場を去ってしまいます。
その一言で矢虎は「自分の絵に対する評価の仕方」「これまで学んできた絵は受験のためのものでしかないのか」などということを悩み始めるのです。
矢虎は予備校が休みの日、学校の美術部に顔を出し美術部の佐伯先生に悩みを相談すると「藝大の文化祭」に一度行くことを勧められます。
ただ美術部の部員の都合がみな悪く、一緒に行くメンバーは・・歌島・純田・恋ヶ窪の不良友達3人に決定!笑
文化祭当日、みんなソフトドリンクで乾杯して盛り上がる中、コーヒーで酔ってしまった(?)矢虎はトイレに篭り他の三人と少し別行動に。笑
校舎内のベンチで休んでいると、なんと予備校からいなくなった世田介とそのお母さんと遭遇するのです。
そしてお母さんの勧めもあり、世田介と二人で展示をまわることになります。
そして二人が藝大に対して思ったイメージが真反対のものでした。
世田介:藝大生ってこんなもんか・・肩透かしだったな
矢虎:来てよかったわ。やっぱ藝大にいきたい
この二人の藝大への感じ方の差は、非常に大きいものがあります。
世田介は絵の技術はあるが、やはり感受性の面に問題があり「絵作り」がアート化されていない?・・のかもしれません。
そして世田介は矢虎にこう伝えるのです。
俺苦手なんだ 矢口さんのこと
なんでも持っている人が 美術にくんなよ
美術じゃなくてもよかったクセに・・
この言葉に完全にキレた矢虎は、怒りで自然と涙が溢れてきます。
俺の絵にもっと説得力があったら
あんなこと言われなかったんだから
悔しいわ・・マジで
それから予備校にもどった矢虎はその怒りを絵画にぶつけます。
ドクドクとした心のエンジンを爆発させながら絵と向き合います。
自分の絵でみるもの全員をひれ伏させたい・・。
俺の絵で 全員殺す
そのためなら なんでもする
その怒りに満ち溢れた感情で描ききった絵は、大葉先生にも「・・すごい」と評価されます。
そして世田介が言っていた「受験絵画」というワード自体死語であり、今の時代は「自分の絵を信じることが必要である」ことを教わります。
世田介は予備校から荷物を引き取っていきました。
大葉先生としては、今トライしている矢虎も、自分の考えで予備校をあとにした世田介も、藝大受験への二人の別々の道筋を楽しみにそして応援しています。
別々に合格を目指す二人の道・・これからの二人の未来はどうなっていくのでしょうか?
続きは第3巻9話へと続きます!
今回のお話はコチラに掲載されています↓
【電子書籍が便利でオススメ】
【単行本派はコチラ】
【関連記事】ブルーピリオドのあらすじ記事
スポンサーリンク
まとめ
世田介に言われた一言で、矢虎の感情はは爆発して、それが「絵」という形に具現化されました。
矢虎が絵描きとして、アーティストとして一皮向けた瞬間であるといって過言ではありません。
矢虎と世田介の関係はおだてにも良好というわけではありませんが、二人はお互いを高めあうための良きライバルという位置づけになるでしょう!
次回の9話目では、藝大入試に「必要なもの」にぶち当たる矢虎に注目です!
コメント