2020のマンガ大賞に選ばれたのは、現在アフタヌーンコミックスで連載中の「ブルー・ピリオド」です。
東京藝術大学への入学を目指す主人公「矢口矢虎」の奮闘する姿と、取り巻く環境とそのリアルを描いたこの作品は多くの読者を魅了し続けています。
そんな今大注目のマンガ「ブルー・ピリオド」のあらすじや見所(ネタバレあり)に感想から、不意に飛び出す数々の格言に至るまで、細かく考察した内容をお伝えします!
今回は第一巻の第一話より!いよいよ始まり始まり~。
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第1巻:1話「絵を描く悦びに目覚めてみた」:あらすじ(ネタバレあり)
主人公の矢口矢虎は、不良とつるむDQNのクセに頭が超いい高校2年生。という設定で物語りは始まる。
父は言う「学校の勉強ばかりしているとつまんない大人になるぞ」
母は言う「遊んでばかりいないで勉強しなさい。」
その両親の言葉を忠実に実行した上で、「遊び」と「勉強」の両方で結果を出している、実は彼は結構すごい人間だ。
ところがその反面矢虎はそれに納得がいっていない。
(テストの点も人付き合いも)それをクリアするためのコストは人より多くかけている。
そしてそれが結果になっている。だけのことなのに。
みんなが俺を褒めるたびに虚しくなる。この手ごたえのなさはなんなんだ。
つまり自分としては普通に時間と労力を費やしているだけなので、今の状況で褒められても逆に虚しくなってしまうということ。
そんな中ある日、放課後の美術室に忘れ物をとりに訪問した矢虎の目に飛び込んできたのは、1枚の大きな油絵であった。
その絵を見つめた瞬間、矢虎の時はしばらく止まってしまう。
やべえ・・・ うわあ・・・
美術部員の絵か? すげえ
・・あれ?なんで隣の人緑なんだよ。妖怪じゃん
しかし強い感銘を受けつつも、勉強熱心な矢虎には、美術なんて才能の世界で遊んでいる変人の集まりだと思っている。
一方、不良のみなでサッカー観戦しながら酒飲んでいるときに気づくのだ、日本がゴールを決めた瞬間。
俺の問題。そう俺の問題だ。
なら一体。この感動は誰のものだ。
なんでこんなに大声出してんの?
他人の努力の結果で酒のむなよ。
お前のことじゃないだろ。
俺も。これは俺の感動じゃない。
そう気づいた矢虎の目に映ったのは、早朝の渋谷の朝の「青い世界」。
当然風景が青いわけがないのだが、矢虎の目にはその風景が正しく「青」というカラーで認識されたのだ。
そしてその「青い」渋谷を、美術の授業の課題であった「私の好きな風景」として絵に描くことにする。
そしてその絵を、仲間たちに理解された瞬間矢虎の目には涙が溢れるのであった。
遊びも勉強も手を抜かずにやってきたのに なに一つ実感が得られなくて、
でも絵を描いてそれが人に伝わって 初めて人と話せた気がした。
今まで人にあわせてばかりだった人生であったが、今回初めて描いた絵に自分の”好き”を素直に表現することができた。
“絵”を通じて素の自分をさらけ出すことができそれが人に伝わった・・そのことに矢虎は感動したのです。
矢虎自身が「絵の持つ魅力」にちょっぴり目覚めた瞬間でした。
ところがどっこい、まだ矢虎自身「美術という世界」に足を踏み入れようとはしていません。
しかし・・!
そこに美術部の部員である「鮎川龍二(通称:ユカちゃん)」から「放課後、手伝ってほしいことがある」とメールが・・!
さてさて続きはどうなる?
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ブルーピリオド1巻2話のあらすじ&ネタバレ感想!藝大のリアル漫画!
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1巻1話「絵を描く悦びに目覚めてみた」:感想とみどころ
あなたが高校2年生のとき、矢虎のような「頭のいい不良(当然金髪)」っていましたか?
・・正直なかなかいないと思いますw 実際にいたら相当モテるでしょうね~。
主人公の矢口矢虎は、そういった「勉強もできる不良」というまさに高校生のステータスとしては”まさに最強”の人物像で描かれています。
ただ実際には、人相応の悩みをもった高校生・・。”親との関係”や”自分がこれから生きる道”などにも悩みを抱えています。
そうした心の中のボヤキの部分など、感受性の豊かな高校生の心情をうまく表現していますね。
そしてそしてこの1話目からたくさんの格言が登場します。
大人気漫画のワンピースに始まり、最近のヒットコミックにはこうした「人を揺さぶる格言・名言」的なものが結構使われていますよね。
特に美術部のおばあちゃん先生の格言・ならびに藝大豆知識が止まらない。
その幾つかをちょっとだけ紹介しましょう!
美術教師による格言
先生は矢口矢虎のことを既にお見通しだったというわけ。
人にあわせて得られる「世間的な価値」ではなく、矢虎自身がもつ「あなただけの価値」を知りたいと伝えています。
まさにそれこそが美術であり、芸術になるのでしょう!
これはまた深い言葉ですよね。
「文字=言語」・・じゃないんかい!?
なんて言葉が聞こえてきそうですが、そう捉える方はまだ美術の世界では序の口のようです。
ここで言う”言語”とは、「人に何かを伝える術」というニュアンスのように感じられます。
つまり絵画は「文字で表されるもの」ではなく「作品のニュアンスや作者の思い」が見ている人に直で伝わるよということですね。
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さて、1話目「絵を描く悦びに目覚めてみた」から「いきなりこれだけのボリュームかい!」といわんばかりの内容でしたね。
主人公の矢口矢虎が現代の生活で抱える悩みから、美術というものに出会って心が大きく揺さぶられていく様が上手に表現されています。
この1話目を読んだだけで「もっと続きが見たい!」って感じる人がきっと大半なのではないでしょうか。
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まとめ
主人公:矢口矢虎が繰り広げる物語の1話目、いかがでしたでしょうか。
ワルと勉強の両刀使いであった主人公「矢口矢虎」が絵の魅力にグイグイ引き寄せられていきます。
ただまだ現実を見ているが故に、絵の世界に本気で向き合おうとはしていません。
これからの話の展開に期待度は高まるばかりですな!
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